よく本やサイトに、
● 過去問演習は、時間を計って解こう!
● 最後10分余るように解こう!
と魔法のようなことが書かれていて、それが簡単にできたら苦労しないよ・・・と言いたくなることがあります。具体的な話なく、これを実践しよう!と言われても困ってしまいますよね。
時間を計るだけで、点数があがるのしょうか?
10分余るように解けるなら、自然と余りませんか?
当記事では、ではどうやったら「解く時間を短くできるか」を考えて実践につなげようという内容です。上記のことは大事なことですが、試験本番で使える具体的な方法が書かれている所をあまり見たことがありません。
では、どのように実現させるのか。
他の記事とちがって、皆さんこうやればいいと思いますよ!という結論はありません。なぜなら自分に合う解き方は人それぞれ違うからです。
なので以下の内容を書きます。
● 前置き
● 私が考えた改善手順
● 私が実践した改善内容
を紹介しますので、参考にして頂ければと思います。
前置き
わたしの今までの思考はこんな感じでした。
● 時間配分は、SC午後Ⅰは2つ解くから45分ずつかけて、午後Ⅱは1つだけだからひたすら解けばいいんでしょ
● 読み解き方は、まず設問をざっと読んで、問題文冒頭をざっと読んでから、設問を解くごとに該当する問題文箇所を読んでいけばいいんでしょ
といういかにも参考書にも書いてあるやり方でやっていましたが、合格できない自分のやり方を続けても受からないままなんじゃないか。。と気づきました。 気づいていないだけで、この問題を抱えている方は多いのではないかと思います。これは、言われた通りやれば良いものではなく自分に合うやり方を考えないといけないので、当記事をさらっと読んだだけで改善できる・改善できたと思わないでください。
あと、どう進めるかを過去問演習のときに決めておかないと、試験本番でバタバタしてしまい時間に余裕がなくなって精神的に追い詰められると冷静に回答できなくなってきます。事前に「試験本番で、どういう解き方をしていくか」をすべて決めておくべきだと思うのです。わたしは応用情報試験を受験したとき、午後問題について「どれを選ぶか、解く順番、時間配分、各問で何点狙うか」などを、試験勉強の時点ですべて決めておいて、試験本番も決めていた通り進めました。それだけ事前準備できていればそりゃあ受かるよね、となります。 なかなか合格ラインを越えられない方は、いくらセキュリティの知識を増やしても「時間が足りない病」は治らず合格には届かないのではないかと思います。わたしがそうだったのでわかるのですが、時間が足りない人は、何度も同じ問題文を読んでいたり、本文へのマーキングがうまくないために回答箇所を見つけるのに時間がかかっていたりと、何かしら改善すべきところがあるのではないかと考えています。
私が考えた改善手順
以下の流れで、改善を試みました。
①今の解き方で良いのか・同じ解き方を続けた先に合格があるのか疑問をもつ
②自己分析
③自分に合う方法を考え選択する
④過去問を使って試す
⑤ダメなら③に戻る
⑥確立したやり方を過去問演習と本番で実践する
めんどうだな~と思うかもしれませんが、簡単な試験ではありませんのでこのくらいは超えないと合格ラインは超えられません。
私が実践した改善内容
今までの私は以下を「どういう順番で進めるか」「どのように時間を使うか」を細かく考えていなかったのです。
● 本文(冒頭)
● 本文(詳細)
● 設問(読むだけ)
● 設問(解く)
わたしは以前、以下のように読み進めていました。
◆以前の進め方
①ざっとすべての設問を読んで問われていることを頭に入れる
②問題文の冒頭部分を読む
③設問を読む
④設問に絡む箇所をセクション単位で読む
⑤回答を作る
以降③④⑤の繰り返し
わたしが考えた「問題点」と「改善内容」は以下です。
問題と改善 その1
問題点
● 設問を解くたびに色々なところを読んでいるため、どこに何が書いてあるか記憶できず何回も同じ箇所を読んでいた
● 設問を解きながら、かいつまんで読むため流れがわかりずらい上に頭に残らない
改善内容
● 最初に設問を見てもどうせすぐ忘れるし気が散るだけなので最初に設問は見ない
● まだ頭に設問などの情報が何もない状態で、本文を頭から最後まで集中して最後まで読む
頭から最後まで読むことで「読むことに集中」するのでどこに何が書いてあるか割りとハッキリ頭に残る
マーキングも今までより
(このやり方でやるようになった結果、問題文を読むのは午後Ⅰ:各15分、午後Ⅱ:約40分かかることがわかっています)
問題と改善 その2
問題点
読む必要のないところも読んでしまっていた
改善点
頭から最後まで一気に読むように変えたがその際に「細かい手順」「細かい値」までは見ない
細かいところは回答する際必要と思ったところだけ細かく読む
以上のことをふまえてこのように変えました。
◆改善後の進め方まとめ
①本文を冒頭から最後まで読む
②設問を読む
③設問に絡む箇所だけを軽く読む
④回答を作る
以降③④の繰り返し
それだけのことかと思ったあなたへ
「それだけのことか」と思われるかもしれませんが、自分で考え直したことで①~④手順の中でそれぞれ「何を意識するか・何をするか」がハッキリします。皆さまもご自身で考え直すと必ず得点アップのきっかけになると思います。改善できると本文を読むのが苦痛でなくなります。過去問演習や用語暗記を一旦お休みして、このようなアプローチで得点アップを狙ってみてはいかがでしょうか。出題されるかわからない用語を一つ二つ多く暗記するより、ずっと大事なことだと思います。
この本はオススメです!
「合格者たちが本文を読むときどうしていたか」がたくさん書いてあります。